設立の目的
プウプ(pupu)は、地域の実情に応じて、地域サービスを必要としているにもかかわらず、現在の社会資源のみでは対応困難な者に対して社会福祉サービスを増進および創出することによって、必要とするニーズを提供し、地域アメニティの向上を図ることを目的とする。
プウプの意味
「プウプ」とは、ロシア語でおへそという意味です。
ことわざに、おかしくてたまらないことを「へそで茶を沸かす」と言います。みんなが、プウプ(へそ)で、お茶を沸かせるくらい楽しく愉快な社会を目指します。
あかちゃんは、お母さんのおなかの中で、おへそから栄養をもらって、すくすく育ちます。プウプ(へそ)も、新しく生まれる社会のために、地域のニーズにあった栄養になる情報を発信します。
体の中心にある、おへそのように、「自分が動かないと」と自らが中心となって、ミッション(社会的使命)の達成に向けて情熱を注ぎます。
※プウプのシンボルマークは、そんな、おへそをイメージしています。
設立趣旨書
1 趣旨
人が“生きがい”と感じられるとき、それは、人の役に立てた瞬間です。
現在の社会資源では、基本的な生活を維持するための、社会的サービスが充足されてきましたが、社会資源を活用したい人が感じる主観的な快適性、アメニティサービスの向上は、一般的には取り組まれていない状況です。
しかし、生活の快適性や生きがいに関する社会的な要求の高まりが広まっている今、主観的視点からのアメニティ・ライフのサービス提供が急務とされています。
プウプは、このような個々のニーズに応えるため、きめられた枠組みの中だけでなく、自らが社会の課題に取り組み、様々なサービスを生み出す事業を行うことで、解決しようとする仲間が集まり、地域に眠る熱意と勇気を集結させ、みんなのあふれる思いをかたちにすることを願っています。
そして、さらに、社会参加を自主的に活動したいと考えている人たちを支援し、あらゆる活躍の場を創出していくことで、社会福祉資源の推進によるアメニティの向上と、主に障害者の雇用を拡充する可能性を見いだす、新しい働きのスタイルを目的として創設されました。
2 申請に至るまでの経緯
障害者・高齢者の相談助言業務を行う中で、すべてがセットされた受動的活動や、指導的・管理的活動は生きがい形成につながらないと考えられます。
プウプは、名前の由来とおり、地域のニーズにあった栄養になる情報を発信し、個々が中心となって、楽しく愉快な社会つくりを発展させ、生きがい事業を創出する仕掛け人となり、主体性・能動性のある役割にて、自らの手で未来に向けて発信するために、幅広いネットワークが必要だという人達が集まりました。
また、多くの福祉用具が商品化されているが、客観的(例えば介護者などからの視点)による商品が大半を占めており、現在、取り組んでいる福祉商品開発を、当事者が中心となり、自主的にニーズリサーチすることで、利用者主観の商品を組織的に展開し、生きがいを見つけていくことを求める声に賛同する人たちが集まりました。
平成17年 9月22日
特定非営利活動法人 プウプ
設立代表者 吉村 久美子